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2011年 07月 28日 |
展示室の一隅に何げなく置かれている黒釉の鉢。
吉田璋也のデザインの中でも、最も数多く作られたものの一つだろう。
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                                         (反平鉢:中井窯)

登り窯の空間を有効に利用するため、器の底の釉薬を蝋(ろう)で抜き、
重ね焼いたので、自ずと「蛇の目」の意匠となる。

縁をやや反らした中浅の鉢は、黒釉・白釉何れも形が美しくきわまり、
野菜の煮物などを盛る向付けなど色々と重宝がられる。

牛ノ戸の土は固く焼き締まるので、やや薄作りでも丈夫だ。
しかも重ねるから大量に焼けて価格も安い。食器棚にもコンパクトに収まる。

「用の美」の真骨頂だ。

定かではないが、この大きさになったのは戦後で、
もとはもっと大きな鉢だったようだ。

今回の展示では、それに類する大きめな鉢も出品している。

実は、牛ノ戸焼の、この反平の大きめな鉢が、経緯は定かではないが、
昭和11年(1936)、
イギリスのダーティントンに芸術工芸村をひらいた、レオナード・エルムハーストによって、
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)に寄贈されていたことが最近分かった。
(蛇の目があるかどうかは確かではないが形はほぼ同じ)

また、
昭和27年(1952)に、「牛ノ戸焼ろう抜き黒釉小鉢」を、
MoMA(ニューヨーク近代美術館)が買い上げている。
おそらく、これも反平鉢のようだ。(一度MoMAで実物を確認してみたいものだ。)

戦後、中井窯では専用の出荷用の木箱を作り、
一時は登り窯の三割を占めるほど大量に焼き関東方面に出荷したという。

一見目立たないようだが、吉田璋也のデザインの頂点の一つとなった器である。

(KIT)

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2011年 07月 25日 |
鳥取民藝美術館で開催中の

企画展「デザーナーとしての吉田璋也」で最初に目に入るのがこの椅子。

吉田医院診察椅子(昭和30年代頃)
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患者さんの背筋を伸ばし体を固定するため背もたれをハイバックとし、
高さ調整のため、座を円形とし上下回転式とする。

機能から生れた形態・・・「用の美」か?

機能主義か?

オットー・ワグナー(1841-1818,ウィーン分離派)
「芸術は必要にのみ従う。」(Artis sola domina necessitas)
ルイス・サリバン(1856-1924,シカゴ派)
「形態は機能に従う。」(form follows function. )

・・・なるほど。

アドルフ・ロース(1870-1933,ウィーン)
「装飾は罪悪である。」("Ornament und Verbrechen")
ル・コルビュジェ(1887-1965,フランス)
「住宅は住むための機械だ。」(machines à habiter)

・・・そこまで言うか!

機能主義は「用途に従い、形態を造りだすことで、美を創出した。」(工業化社会へのテーゼ)
「用の美」は「用途に従い、手が造りだした形態に、美を発見した。」(工業化社会へのアンチテーゼ)

と、いうことは・・・この椅子は前者・・・つまりデザインされたものということなのだが・・・

しかし、吉田璋也のデザインは「工業化社会へのアンチテーゼ」を目指したのではなく、
「工業化社会との融合というジンテーゼ」を目指したと言えるのではないか。

デザイナーとしての吉田璋也の頂点の一つとなった椅子である。


P.S. 鳥取民藝美術館では吉田璋也がデザインした家具(虎尾政次・辰巳木工など)の所在を
    調査しています。  持っている人・・・持っていそうな人・・・お教えください。

(KIT)

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2011年 07月 21日 |
 
 こんにちは。
 
 本日は、工芸店と美術館よりお知らせです。
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   眩しいほどの青い空と
   輪郭のくっきりとした真っ白い雲
         
  
  8月 
  たくみ工芸店と民藝美術館は、
 
   通常は定休日・休館日の   水曜日も営業・開館 いたします。
                 (但し、31日はお休みいたします。ご了承ください。)

  尚、民藝美術館の今企画展の会期は 9月10日まで となっております。

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お待ちしております。


 (けい)

 

  

 

 
 
 
  
    
  
 



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2011年 07月 18日 |
三連休の最終日、みなさんいかがお過ごしですか。

本格的な夏の到来と共に、ギャラリーたくみでは
7月22日(金)より8月22日(月)まで「涼夏の会」を開催いたします。


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ガラス、磁器、染織の品を自由に組み合わせた展示になりそうです。
ご自宅での夏のせいかつにも取り入れやすい品が揃っておりますよ。
さまざまな「涼」を感じに、ぜひお越しくださいね。


なお、本日ギャラリーたくみは「延興寺窯 山下清志父娘展」の最終日となっております。
行きそびれていたという方、もう一度あの作品が見たいという方も、お待ちしております!


(なお)


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2011年 07月 14日 |
 
 暑中お見舞い申し上げます。
 
 暑さが厳しさを増していますので、
  どうぞ、ご無理のないようにお過ごしください
 
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さて
  ← これは
 






当民藝美術館にある 車箪笥の車輪部分です。
      f0197821_1275391.jpg
全体は こういう形です。→

 













横には、綱をかける金具がついています。  

よく見ると飾金具にハート型。
引き手の丸さもちょうどいい加減です。
   
   もしかすると、現在も使っていらっしゃるお宅があるのかもしれませんね。

     他にも 京水屋箪笥、 両替屋木製金庫、 船箪笥 等が置いてあります。 
 
     安定感、頑丈さ、そして、丁寧さ。

     どれも、ゆっくりご覧になると、面白い模様や形を発見できるかも。

     当美術館へお越しの際は、“お気に入り”を探してみてくださいね。

(けい)




 
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2011年 07月 08日 |
梅雨明けの青空とともに、先週から始まった「延興寺窯 山下清志父娘展」。



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ギャラリーたくみは、ただいま延興寺窯の清らかで心落ち着く器がならんでいます。




山下さん父娘にお話をうかがったところ、今回は小皿、小鉢、湯のみ、カップ&ソーサーなど
生活の中で使いやすい小品が多く出品されているとのことです。




     
              清志さんの手による圧巻の大皿がギャラリーを見守り、    
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            裕代さんが製作された小皿や湯のみなどが、
                     そのとなりでのびのびと光をはなっています。
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清志さんと裕代さんが、自然のなかで、ふだんの生活をたいせつに作陶されてきたことが
器からも伝わってくるかのようです。



そんなお二人を支えていらっしゃる奥様もご一緒に、仲良しな山下さんファミリーの一枚。
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展示期間中は、清志さん、裕代さんのどちらかが在廊してくださっています。
器について、製作のことなど、この機会にどうぞお気軽におたずねくださいね。


会期は7月18日(月・祝)まで。
ギャラリーたくみ(たくみ工芸店2F)で、お待ちしております!

(なお)

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2011年 07月 07日 |
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   こんにちは。
    今日もありがとうございます。

    梅雨 と 五月雨
     
     『雨』 を 
     表現する言葉はいろいろあって、       
     おしゃれだなぁっと最近思います。
        

      日本にも、世界にも
        その土地の気候や風土にあった言葉があるのでしょうね。
       

     いろいろな“雨”に興味をひかれつつ、梅雨明けを待っています。  
  

 
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 (けい)
                 

 
 

  
 


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2011年 07月 04日 |
みなさん、こんにちは。

ギャラリーたくみ(たくみ工芸店2F)の次回の催しは、
毎年恒例となっている「延興寺窯 山下清志父娘展」です。


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延興寺窯は、1978年、鳥取県岩美町延興寺の地に父・山下清志さんが興した窯で、
現在は三女の裕代さんも加わり、お二人で作品作りにとりくんでいらっしゃいます。


地元で採れる陶土・釉薬を用いて作られた作品は、手になじみ、
生活の場にもしっくりくる使い勝手の良いものばかり。
ギャラリーたくみも、期間中は爽やかな岩美の風に包まれることでしょう。


会期は7月8日(金)より18日(月・祝)まで。
おなじみの方はもちろんのこと、初めての方もぜひお気軽にお立ち寄りくださいね。
お待ちしております!


(なお)


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2011年 07月 02日 |
猛暑と梅雨・・・
6月新刊になった『山陰の神々―古社を訪ねて』の編集のため、
山陰の神社を200社めぐり、
因幡・伯耆の古社についても執筆された、黒田一正さんを講師におむかえして、
因幡の神々について語って頂きます。

霊石山から望む すがすがしい因幡平野 ↓
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画像をクリックすると拡大できます。 ↓
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【講師略歴】黒田一正(くろだ・かずまさ)
1948年米子市生まれ。早稲田大学大学院修士修了。
大和書房で10年間季刊「東アジアの古代史」の編集に携わる。
帰省後は今井書店出版室勤務を経て、現在の編集工房遊に至るまで、地域の本づくりに関わる。
(KIT)

たくみ21 参加申込は
その1.たくみ割烹店へ電話して下さい。 → TEL.0857-26-6355
その2.たくみ工芸店へメールで申し込んで下さい。← Click here!
(注)メールの場合は、前々日までにお名前・人数等をご連絡下さい。
   満席の場合はご容赦下さい。 メール等で返信させて頂きます。

『たくみ21』とは…
鳥取の文化や民藝などについて 「楽しく学び」、
食事をしながら講師を交えて 「楽しく交流」 する会です。

年会費等はありません。
どなたでも参加でき、参加したい時だけ会費が必要です。

どうぞお気軽にご参加ください。

::::::::鳥取民藝協会会員募集のご案内::::::::

詳細はこちらからご覧下さい。

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電話 0857-26-6355

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