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たくみ21 6月例会ご案内 デザイナーとしての吉田璋也
2011年 05月 26日 |
たくみ21 6月例会は現在鳥取民藝美術館で開催中の企画展
「デザイナーとしての吉田璋也」の展示解説です。
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以下長文です。

【展覧会趣旨】
 展覧会のタイトルを見て多くの方は「あの古めかしい民藝とデザインに何の関係があるのか。」と問われるでしょう。また民藝運動について多少なりとも知っている方は「民藝とは柳宗悦が発見した民衆の工芸なのだから、デザインとは異質のものだ。」と言われるでしょう。
 吉田璋也が帰郷し鳥取で民藝運動をおこしたのは昭和6年でした。今年で丁度80年になります。吉田璋也の民藝運動は新作民藝運動と呼ばれ、民藝の美を現代の生活に取り入れるために新しい工芸品を生産することでした。最初に手掛けたのが牛ノ戸焼です。それと同時に木工・家具・染色・金工などの諸職を集めて次々と新しい民藝品を生み出していきました。同じ年に島根県では太田直行が新作民藝に取り組み、山陰は新作民藝運動の先駆けとなったのです。
 それから間も無い昭和12年、吉田璋也は民藝の生産には「優秀なるデザイナー」が必要で、そこから「創造的民藝」が生まれると述べています。つまり新作民藝は「創作」されたもの、すなわちデザインされたものだったのです。戦後自らの立場を「民藝のプロデューサー」とし、それに必要な資質として「自分でもデザインできる力」を上げています。従って吉田璋也は新作民藝運動を始めた早い時期にデザイナーの必要性に気付いており、プロデューサーとして自らもデザインをしたということになります。つまり吉田璋也はデザイナーでもあったわけです。
 では吉田璋也はどのようにデザインをしたのでしょうか。まず柳宗悦の言葉に従います。「①適切な材料をこの地方から選び、②装飾を少なくし、③用途に忠実で、④誠実で丈夫なものを、⑤伝来の技法で、⑥雅味を狙わず奇異な形を好まず、⑦粗悪にならない限り安価に、⑧繰返し造って熟達する」。昭和初期、既に社会の構造は、美しい民藝が自然に生れてくる状況ではありませんでした。吉田璋也は生産者に過去に立ち返ることを求めるのではなく、困難を乗り越えながら生産と流通と資本を整えた上で新たな民藝品が生れる環境を作り出して、新作民藝をデザインしたのです。昭和7年に匿名組合「鳥取民藝振興会」を設立し我が国で始めて工芸店の名を冠した「たくみ工芸店」を鳥取に開き、翌年東京西銀座に進出しました。鳥取の新作民藝はその職種・生産量・組織において全国で最大の規模になっていったのです。
本展では、「生まれ変わったら建築家になりたい。」と言い多くの建築と家具をデザインした吉田璋也が目指した「民藝の生活空間」に、陶器・木工などの新作民藝の品々を配し、モデルルームとして再現致しました。ご高覧下さい。(木谷清人)

【講師プロフィール】
木谷清人(きたにきよひと):昭和27年、鳥取市生れ。昭和50年早稲田大学理工学部建築学科卒業。昭和51年より木谷電機を経営する傍ら、建築設計・まちづくり・建築の歴史的調査等にかかわる。平成7年より(財)鳥取民芸美術舘常務理事。平成21年より早稲田大学理工学研究所嘱託。平成23年4月より(財)鳥取市文化財団理事長・鳥取市歴史博物館館長。
(KIT)

たくみ21 参加申込は
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(注)メールの場合は、前々日までにお名前・人数等をご連絡下さい。
   満席の場合はご容赦下さい。 メール等で返信させて頂きます。

『たくみ21』とは…
鳥取の文化や民藝などについて 「楽しく学び」、
食事をしながら講師を交えて 「楽しく交流」 する会です。

年会費等はありません。
どなたでも参加でき、参加したい時だけ会費が必要です。

どうぞお気軽にご参加ください。

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'''''お問合せ先''''''
鳥取たくみ割烹店
電話 0857-26-6355

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by t-mingei | 2011-05-26 10:08 | たくみ21 | Comments(0) |