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小谷真三さんご来鳥(後編)
2009年 04月 27日 |
さてさて、ところ変わってこちらは講演会場のとりぎん文化会館です。
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会場に活けられた見事な花はいつもお世話になっている谷口和夫さんの手によるものです。
会場には若い方からお年を召した方まで、幅広い年代の方々が講師の登場を待っておられます。
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倉敷ガラスの世界を追ったドキュメンタリー映像が上映された後、小谷真三さんが大きな拍手とともに壇上に登場なさいました。
(30数年前の映像だったのですが、ガラスを吹く小谷さんの格好良かったこと!)

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小谷さんのお話を一言も聞き逃すまいと真剣に聞き入る皆さん。

毎日何千個もクリスマスツリーの飾り玉を吹いていた頃のお話、

当時の岡山の民藝関係者に見出されてコップを作ってみないかと口説かれたお話、
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素朴な語り口とやわらかく感性鋭い表現が、小谷さんのなさる仕事そのままのようです。


決して語り慣れた、「上手」な語り方ではないのですが、聞く人の感性を揺さぶるような鬼気迫るものがあり、
皆さん息を呑んでお話に没頭されているのを感じます。


時にユーモアを交えつつ発される言葉のひとつひとつ。
f0197821_16405599.jpg「私は民藝を実現させるための人間」

「人様のよろこびを我がよろこびとする」

こういった言葉を小谷さんご自身も繰り返されながら、過酷なスタジオ・グラスを続けてこられたのかもしれません。

ガラスを続けていくうえで師のような存在だった故・外村吉之介氏との衝撃的な今生の別れのことを語られた後、


「だから私はガラスをやめてはいけないんです。」

と静かに強く仰った言葉が印象的でした。

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鳥取民藝美術館の展示のことに触れられて、

「今までは人から借りてきたもので展覧会をやったけど、
今回は自分ちから持ってきたものばかりだから、半分恥ずかしいような、半分嬉しいような…」

と小谷さん。

「傑作というわけではないですが、“うぶ”ないいものがたくさん並んでいます。」


と、最高のお言葉を頂きました。
今回は小谷さんの“傑作展”ではなく、いわば“倉敷ガラスクロニクル”ともいえる面白い展示です。


「どうかこれからも、民藝を、ものを大切にしてください。」

と鳥取の人へのメッセージで締め、素敵な笑顔で壇上を降りられたのでした。


講演をお聞きだった方は、ますます小谷さんのファンになられたのではないでしょうか?
本当に素晴らしい講演会でした。



この一時間ほど後、お二人で手を振りながら鳥取を後になさった小谷さん、そして企画・構成の久野恵一さん、

ありがとうございました!





'''''お問合せ先''''''
鳥取たくみ工芸店/鳥取民藝美術館
電話 0857-26-2367
お問い合わせメール
by t-mingei | 2009-04-27 13:52 | 鳥取民藝美術館 | Comments(0) |