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うつわ遊びのすすめ
2009年 03月 28日 |
たくみ工芸店で働いていると、よくお客様からいただくご質問があります。

「この器は何ですか?」
「何に使うものですか?」

というご質問です。
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たとえばこれ。
沖縄県の焼き物によく見られるかたちのもので、

「抱瓶」(だちびん)

といいます。

もともとは泡盛などを入れておく酒器で、真上から見た形は三日月のようになっています。
これに荒縄で手提げのようなものがついており、肩や腰から提げると三日月型のカーブがちょうど腰に沿ってフィットするため携帯しやすい…

という、昔ののんきな沖縄の酒飲みおじさんの姿が浮かんでくるような一品です。

f0197821_1292555.jpg「何ですか?」
とお尋ねになればこのような回答になりますが、

まさかこれをお気に入りだからといって、本当に泡盛を注いで携帯する、という方はなかなかいらっしゃらないでしょう。
(特別な日にこれで花見酒を…というのは楽しそうですね)
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たくみ工芸店の器には、「飯椀」「猪口」など、用途を示す名称がついているものもありますが、それらはすべて“仮”の名前です。

民藝品の用途を決めるのはお使いになるお客様だと、私たちは考えています。
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冒頭の抱瓶のように、用途のために便利な形を追求したことで期せずしてユニークな造形になったものなどは、本来の使い方をするのは現代では難しいことかもしれませんが、そのまま魅力的なオブジェでもありますし、野の花などを挿してみると趣深い花器になります。
f0197821_1239437.jpg大皿をランチプレートとして使ったり、片口におかずを盛ったり…

「何に使うもの?」

ではなく
f0197821_12414365.jpg「何に使おう?」

とお考えになれば、器選びの楽しさが一層増して、見慣れた生活の風景がちょっと変わるかもしれません。

ぜひお試しください。

このブログでもよくご紹介しますが、花器にする、というのは一番簡単でしかも美しい発見のある使い方です。
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徳利、壺、はたまた篭にも…。

あなた流の使い方を発見しにおいでください。




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鳥取たくみ工芸店/鳥取民藝美術館
電話 0857-26-2367
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by t-mingei | 2009-03-28 12:02 | たくみ工芸店 | Comments(0) |